銀継ぎの手順5:磨き(完)
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銀継ぎの手順5:磨き

 

銀継ぎの手順5:磨き

本工程の磨きで完了です!ここでは銀粉(または金粉)が固まった部分を丁寧に磨き上げる作業を行います。

磨きで必要なもの

用意するものは左からうつわ、植物油、コットン、砥の粉、石粉、プラスチック製の下敷です。私は植物油を使いましたが本来は種油が望ましいです。なお砥の粉と油を混ぜるヘラが必要です。

 

 

 1.砥の粉で胴摺り(どうずり)をする

植物油と砥の粉を1:1でよく混ぜます。粒が粗いと磨きすぎてしまうので、砥の粉をヘラで丁寧につぶしておきます。この砥の粉をコットンにつけて銀継ぎしたところを磨きます。

砥の粉_胴摺り

胴摺りの目的は余分な漆を落とし銀を露出させることです。油のおかげで砥の粉が滑らかになって余分な漆を削ってくれます。ペーパーで磨くと銀も削れてしまうおそれがあります。

 

目安としては銀がうっすらと見えてくる程度で磨きすぎないように注意します。下の画像くらい銀が見えてきたら石粉の磨きに進みます。

 

 2.石粉で銀を磨く

銀が見えてきたら砥の粉をふき取ります。漆で茶色だったところに銀が露出してきたのが分かります。

石粉を塗る

そして石粉をつけて指で磨いていきます。うつわの継ぎ目はもろいので注意しながらも力を入れて磨きます。やはり割目にそって磨くわけですが、表を磨きながら裏に指を添えてあげればより安全です。

 

片面で10分くらい磨いていくうちに銀にツヤが出てきます。ツヤが出ない場合は余分な漆が残っているので胴摺りの手順に戻ります。はじめは白っぽい石粉に、漆がついて茶色くなれば銀が輝いてくる頃合いです。実は目に見えないほどの漆があちこちに残っていたのでしょう。

 

銀継ぎ完了

これで銀継ぎの作業は完了です。汚れが残っている場合は1000番以上のサンドペーパーで落とします。ただし割目の銀には触らない方が無難でしょう。多少の凹凸やにじみも味わいということで・・・末永く大切に使っていきたいと思います。

 

前の手順はこちら:粉固め

 

 

 

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