陶磁器 各部の名称

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陶磁器 各部の名称

 

陶磁器の各部には人と共通する名称があります。たとえば縁(ふち)の部分を「口」、うつわのおよそ下の方を指して「腰」と呼んだりします。これは美術館や販売店など陶芸品の話をするうえでよく出てきます。あとは作品の表面を「肌」ということもあります。

 

たとえば陶芸好きなマッチョが「次は首をしっかり絞めなきゃな〜」と言っても驚いてはいけません。きっと次回作る大壺の話をしているからです。飯椀の腰から下のラインが気に入らなくても「このご飯茶碗の〜」としっかり付け加えればパートナーとトラブルにもならないでしょう。

 

茶碗(抹茶椀)については一部独特な名称がありますが、一般的なものから図示していきます。

 

 

 ▽壺や瓶 各部の名称について

壺や瓶の各部名称

 

大小を問わず壺型・甕型のものや花瓶・徳利などの名称です。作品によっては分類のために一部が使われる事もあります。たとえば首があたかも鶴のように細長いので「鶴首徳利(つるくびとっくり)」とか、肩が衝きだしていることから「肩衝茶入(かたつきちゃいれ)」と命名されたのがその一例です。

 

また、耳の数にしたがって2つ耳の双耳壺(そうじこ)、三耳壺(さんじこ)、四耳壺(しじこ)と呼ばれる作例もあります。耳はふたをして紐をくくりつける用途がはじまりですが、壺や茶入の装飾としても発展してきた歴史があります。

 

 

 ▽飯椀や皿の各部名称

飯椀や皿の各部名称
椀や皿は口が大きく開いて見込みが広いです。したがって首や肩に該当する部分がないため省かれています。ちなみに真っ平らな皿には胴・腰はありませんし、高台がないものもたくさんあります。そのような場合は口(縁)と底といった具合でよいのではないでしょうか。

 

 

 

 ▽茶碗(抹茶椀)の各部名称

 

茶碗の各部名称

 

抹茶碗の場合は茶道具が絡んできます。この図では茶碗をふく布である「茶巾(ちゃきん)」、抹茶を撹拌する「茶筅(ちゃせん)」が関係します。

  • 茶巾摺(ちゃきんずり):茶巾で長年拭いているうちに擦れてくる場所です。見込みの比較的浅いところが該当します。茶巾が滑りやすくひっかかりがないよう、施釉したり削りが工夫されます。
  • 茶筅摺(ちゃせんずり):茶筅で擦れてくる部分を指します。見込みの深いところを指します。茶筅が使いやすく傷まないよう、茶巾摺と同様の工夫がされています。この部分の釉が剥げてしまったものもよく見られます。
  • 茶溜まり(ちゃだまり):抹茶を飲み干した際、わずかな飲み残しがたまるくぼみのことです。見込みの中心部にきれいに溜まるように作られています。
  • 高台脇:釉をかけず土見せにしたり、削りで土味と作者の個性が出てきます。高台本体とあわせて見どころのひとつといえます。
  • 高台裏(内):高台脇と同じく削りによる意匠が見てとれるところです。中央に渦巻き状の兜巾(ときん)を設けたもの、中心をずらして削る三日月高台など作者の個性が光るところです。

茶碗については別の機会にまとめたいと思います。

 

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