陶磁器の選び方

スポンサード リンク

日用使いのうつわを選ぶ

 

 暮らしの中のうつわたち

普段私たちが使う陶磁器にはどんなものがあるでしょうか。それは人によって違いますが、毎日抹茶を飲む人ならば抹茶椀、料理を楽しむ人なら平皿かもしれません。

 

あるいは晩酌が欠かせない人にとっては酒器が大切でしょう。花を挿して楽しむ人は毎回同じ花器だと、時には別の花入が欲しくなるかもしれませんね。

 

いずれにせよ、自分が心から気に入ったうつわを使う時は心躍る瞬間でもあります。日用使いのうつわでは食器が一般的ですが、たとえばお気に入りの飯椀で食べるご飯はどうでしょう。

 

普段はあわただしい日常だとしても、時には椀を眺めてゆっくり食事をするのも贅沢な時間ではないでしょうか。

 

また私の身のまわりでも、友人や家族がお気に入りのうつわでもてなしてくれることもあります。それは一杯のコーヒーや一皿の菓子であっても、その人が大切にしているうつわでいただくと幸せな気持ちになります。

 

何よりも陶磁器を大事にするその人をみると心が和みます。「よく分からないけど昔から好きなんだ」とか「料理が美味くなるよ」と談笑するうちに、我がことのように嬉しくなることもあります。そのうつわを見ると当時の光景をふと思い出すことさえあります。

 

さて、こうした日用使いのうつわには共通する事があります。

 

それはじかに手で触れるということです。当然じゃないか!と怒られてしまうかもしれません。しかし実際に手に取って使うものだからこそ、選ぶ際にはじっくり触れてみることが大切です。

 

 手に取って使う光景を想像する

まずはじかに見ることです。まっさらな気持ちで値段も作家も桐箱の存在も忘れてただ見ます。そこで良いと感じれば店員に一声かけて手に取ってみましょう。

 

実際に触るとさまざまな事が分かります。たとえば思ったより手取りがよく手に馴染む、高台の削り跡の感触が心地よい、近くで眺めると釉がとても美しいことに気づきます。手に取ってはじめてうつわ自体が見えてきます。

 

まずはじめに基本的なポイントを確認します。

  • 全体:割れや欠けがないか。口縁や高台部など縁をよく見ておく
  • 釉調:釉薬のはがれがないか。色ムラは好みの範囲内であれば可
  • フタもの:とくにフタの裏側と縁の割れ・欠けを確認する
  • 高台:極端に引っかかるような凹凸が無いか。小さい凹凸ならヤスリをかけても可

次に全体の色合い・手取りの良さ・置いたときの安定感はどのうつわにも当てはまると思います。他にはたとえば食器皿ならば盛り付ける食材が映えるよう、シンプルな作品は飽きが来ませんし、椀形ならば装飾があっても目を楽しませてくれます。

 

また酒器であれば、酒を注ぐぐい呑みの見込みの美しさ、手取りの軽さや高台の削りと座りのよさ、口をつける口縁の作りも重要です。徳利であれば作品の装飾・意匠のほかに、酒の注ぎやすさも使う上でポイントとなるでしょう。

 

このように種類によって選ぶさいの要件は異なりますが、個別に順次紹介していきたいと思います。

 

さて、次に使っている光景を想像してみます。これはものが売買される場所では日常的に繰り返されることです。たとえば服の試着や車の試乗も、使っている光景が浮かぶ点では同様のことといえるでしょう。

 

ここで使わないと思ったら見送ります。店員がどんなに親切でも「使わない」直感を信じて見送ります。

 

これは収納の話につながりますが、収納スペースが足りないと何かと問題が出てきます。作品たちは雑然と積まれて傷んでいくか、ダンボールに封印されて放置されるか、最終的に廃棄処分や下取りに出されることになります。

 

日用使いのうつわをはじめ、長年使われない陶磁器は生気を失います。水をくぐらせてようやく生き返るようにも思えます。

 

まずは収納スペースに余裕を持てば、うつわが傷む可能性もおさえられます。そして自分で使いたい、人をもてなしたいと思えるうつわを手に取って選んでみて下さい。

 

仮に数が少なくてもそれは問題ではありません。気に入ったうつわに囲まれるうちに、その作品や作家、大切な人を通じて「このうつわを持っていて良かった」と思える瞬間がきっと訪れるはずです。

 

  このエントリーをはてなブックマークに追加 

 

陶磁器お役立ち情報 トップページへ

 
スポンサード リンク

サイトマップ
TOPページ 当サイトについて お問い合わせ